自然素材について
 無知識な私が初めて手にした設計図の正式な呼び名は「建築工事設計図」
単に間取り図一枚ではなく建築材料から構造、建築方法などきめ細かにかかれていて、大工さんが実際にこれを見てお仕事をしていきます。
幼い頃、親が家を建てたとき見ていた設計図は青刷りの新聞くらいの大きさだったなー(約30数年前)今はパソコンで描かれたA3サイズのものです。
もちろん専門用語ビシバシ出てきて、見た瞬間は面食らいました。一番最初の平面図(案)を含めて全部で6回描いてもらった設計図は回数を重ねるたびに複雑になっていき、最後には25枚以上にもなりました。
内装材
床、巾木、階段、廊下造作家具等 欧州産赤松 コスト的には杉材でいいのですが、節目が多いんです。
節目が多いとつい節目を追って見てしまい落ち着きません。できるだけ少ないものにしたいです。
床に関してはコルクのお話もでましたが、下地材に合板を使わなくてはいけないということで却下されました。
天井 ホワイトウッド 蝶のような節目がとてもきれいです。頭上で視界に入らないので節があっても大丈夫でしょう。
内壁 石膏ボード 厚さ12.5tの頑丈なボードこの上から漆喰を塗る予定。
内壁塗装 漆喰 最初は有名なタナクリームを考えてましたが、値段が高いということで、安くできる方法を考えていただきました。
タナクリームだと塗りやすいということで自分たちでやろうと思っていましたが少し矛先が変わったのでちょっと自信が揺らいできました。でも天井以外は挑戦してみようと予定しています。
内部木材部分の塗装 柿渋 渋柿を発酵させて作った塗料のため塗装直後は強烈な臭いを放つ。
時間をおくとなくなるが魚醤のようなくさやのような何ともいえない臭いです。漆塗りの下地塗料として使われるようです。
希望するとメーカーからサンプルがもらえます。(5年物とマイルドタイプ) 
引戸の
レール
竹製 ステンレスやアルミ製だと思ってました。どんな感じか早く見てみたいです。
建具 スプルース 松系外材。とても軽く扉やドアに使われる。
合板を使えないため木枠の中に板をはめ込んでいく框戸を建具屋さんにお願いします。
給排水管 架橋ポリエチレン管 石油製品を避けるとなれば鉄管となりますが、メンテナンスの面や
管内側のコーティング剤、赤さびの問題などを考えると最近一般住宅に普及してきたさや管ヘッダーシステムを採用予定です。
排水管は土管のお話がでましたが、とても割れやすいということと
ほかに素材がないということで塩ビ管です。
水栓 鉛低減水栓 昨年から各社鉛低減水栓を生産しているようですが、台所用など飲料用だけとかデーター数値が曖昧な点があるなどで最終的に早くから生産しているTOTOの水栓を採用予定。
電気設備 エコ線
木製、陶器製
スイッチプレート
鉄製コンセントボックス
照明器具
一般的に配線に使われているものはほとんどは塩ビ製です。柔らかく配線しやすいからです。エコ線はポリエチレン製で太くて硬いです。
スイッチプートは購入済みの陶器製のものと木製を購入予定。
コンセントはステンレス製をコンセントボックスは鉄製のものをお願いします。
照明器具もプラスチックを避け、ガラス製やアルミ製、陶器製を採用。
木製窓 ペア&トリプルガラス
木製窓
コスト的なことを考えればアルミ製なのですが、外観や質感を見て、やはり木製にしました。これはかなり贅沢な採用。貯金通帳とにらめっこしながらさんざん迷った末選びました。
設計士さんには安く手にはいるよう配慮して頂きました。
網戸 ステンレス網の木製網戸 ナイロン製は紫外線劣化で臭いを放ってくるためステンレス製を採用
浴室 磁器タイル、
青森産ヒバ
ユニットバスを避け昔ながらのタイル貼りの浴室、天井にヒバ、バスタブはホーローです。自然素材なら木のバスタブといきたいところですが、維持管理が大変なので。。。
台所、 磁器タイル
ホーローシンク
造作オーダーキッチンです。カウンターはタイル貼り、シンクは二槽式のホーローシンクです。
洗面所 磁器タイル、
陶器製洗面ボール
台所と同じく造作してもらいます。陶器製の洗面ボールが意外と格安で購入できそうでラッキーでした。
外部仕上げ
基礎断熱 押出発泡ポリスチレンホーム ちょっと抵抗があるんですが基礎断熱に適材といういうことで。
漆喰
杉板
最初はサイディングだったんですが、見積もりを出してもらったら漆喰でも手頃な費用でやってくれそうだったのでお願いしました。
断熱材 グラスウール 自然素材系としてはコルク、羊毛、パルプ、樹皮などもあるがかなりコストがかかることと防虫剤としてホウ酸を使うことから却下。
昔はいろいろと取りざたされたようですが、現在の物はかなり高性能ということでガラスウールを採用です。
気密シート、
テープ
ポリエチレン
ゴム製
高気密高断熱には欠かせない材料ということで。
吸気レジスター排気ファン ABS樹脂 できるだけ塩ビ製ではない物を採用予定
屋根 ガルバリウム
鋼板
紙製通気用品
雪の多い地方では屋根の管理はとても重要。ガルバリウム鋼板を採用する住宅は多くなって来たようです。
メンテナンスは7年後位と長持ちするようです。
外部塗装 自然素材系
塗料
最近すっかりメジャーになったドイツのリボス塗料、我が家にも採用予定です、柿渋は外壁には耐久性が弱いようです。
間取りについて
 間取りについては実家、社宅、公団、公営住宅、ペンション、モデルルーム、外国のロッジやプチホテルなどを参考に使いやすく管理がしやすいということを前提にかなり前から考えていました。

○ 単純でオープンな間取り。
○ 掃除がしやすく風通しがよい。収納が適所にあり、使いやすい。
○ 台所はある程度目隠しできる。
○ 生活圏は一階に。(寝室、風呂、トイレ等)

などの条件をベースに考えていきます。

 設計士さんからは私の考えのほかに2通りの間取りの提案がありましたが、大まかには私の希望の間取りをベースに設計図を書いて頂きました。できあがった設計図を見てとても感激しました。全くといってもいいくらい変更がなかったからです。構造上無理なところがあって変更しなくてはいけないところがもっとたくさんあると思っていました。唯一階段のスペースが広げられましたが理想通りのお家の間取りです。
  間取りのこだわり:

玄関 : 雪かきが大変なのでやはりなるべく道路に近いところ、出入口向きは日本の風習に倣って北向きを避けて西に。

階段 : 階段でよく足をひねる夫がいるので螺旋階段ではなく折り返しの階段にします。

寝室 : 疲れたり酔っぱらったりするときっと階段を上って寝室に行くのはつらい・・・トイレも二階に付けたくなるということで一階にします。

洗面、浴室 : 寝室にトイレ、洗面、浴室がついているという外国のゲストルームのようなイメージで、設定しました。トイレに扉はナシとしてトイレ内の手洗い場を省き洗面所で手を洗います。

台所 : コの字型のセミオープンな形をとりました。シンクは窓側にして外の景色を見ながら楽しく洗い物です。

茶の間、サンルーム : 茶の間とは仕切りを設けたサンルームを予定していましたが、茶の間が狭いため、タイルだけ敷いてそこをサンルームとしました。

二階南部屋 : 吹き抜けの横に位置するため壁を作らずホールとするか、壁を設けて部屋とするか悩みましたが、人がたくさん泊まりに来たときのことを考えて部屋としました。普段は主にパソコンやオーディオをおいて趣味室とします。

二階北部屋 : 予備室および客用寝室です。
設備機器 等
オール電化(深夜電力)仕様
暖房機 石油ストーブが一番イニシャルもランニングもコストが安いのはわかっていましたが、
共働きで帰りが遅く、夜の7時8時頃帰ってきて家が暖まった頃寝る頃だったなんて
心配があったのでタイマーで暖房され、安全性の高いものということで電気暖房機にしました。また灯油や排気のにおいにも考慮しました。
給湯器、電磁調理器 電気暖房機を選択したことによりコスト的なことを考えて同じ電気モノにしました。
調理器はIHとラジエントのコンビのコンロにしました。
食器洗い機 給湯器が取り付けられるので沸いたお湯を直接使ってくれるメーカのものを設計士さんに提案してもらいました。